気温と安全とのバランス

本州と比べると涼しい北海道ですが、普段から涼しい環境になれていると27℃でも暑く感じてしまいます。


暑くても電気設備は動き続けます。点検はしなければなりません。

さらに暑くなると湿度も上がり金属の腐食や絶縁抵抗低下で地絡リスクが大きくなります。最近は苫小牧市海沿いの配電線に地絡事故が連続で起きており緊急呼び出しの日々が続いています。支部長になってから自分以外のアクシデントにも対応しなければならなくなり気が抜けなくなりました。サイトの更新も怠けがちになりグッタリです。


今回は基本に戻り安全の話をしようと思います。

安全の話をするとき熱中症対策のため水分補給をしよう的な話はよく聞きますが、基本的には安全のためには少々の暑さは我慢するべき論が横行していると感じています。


点検をするときに長袖長ズボンは基本ですし、ヘルメット、手袋、重たい安全靴など熱が体にこもる装備をして点検することが美徳とされています。

感電=死だと考えるとしょうがないですが、そこからの思考を停止しているようにも思えます。


感電を防止、アークフラッシュを防護するならば宇宙服みたいな完全防護服を装着して点検することが安全のように言う人もいますが、暑さ、俊敏性、視野、手先の器用さなど犠牲にした安全策であり本当に安全かというと違うと感じています。


やはり安全はバランスです。その作業をするときの最適解を各現場で導き出し、いかに軽装でかつ万が一の時感電やけがをしないような装備にするかを考えなければいけません。

安全に振れた管理側の人や法律や役人は大は小を兼ねるという考えかたから重装備を勧めてきますが、それが安全を脅かしている場合もあります。


現場現場でどう安全を確保していくか考えていくことが自分自身の命を守る唯一の方法であるということを肝に銘じて、上司の命令や法律、常識を疑いの目で見ながら行動していく必要があると思います。


※法律は厳守で!



永見電気管理事務所

北海道(苫小牧市)を中心に電気に関する相談・管理・紹介を行っております。 電気のことでお困りの際は、一度ご相談ください。 携帯:090-1336-1819 E-mail:nagamiyasuhisa@gmail.com

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